ライグラスストロー

イネ科の牧草で多年草種と一年草種があります。耐寒性、耐雪性にすぐれており、湿気の多い気候に適しています。元来、 種子を採取するために栽培されており、採取後の茎の部分を乾燥し、圧縮梱包したものです。一般に青刈乾牧草とは色合いが異なり、脱色しています。栄養価については、繊維分に富んでいるほかはあまり高くありません。

産地 オレゴン州(ウィラメットバレー周辺)
播種 3~4月(3~6年ごとに更新)
刈取り 7~9月(年一回)
出荷 カットしてから約1ヶ月後
荷姿

25~30kg/ベールハーフベール

グレード サウンド品とその他の区別ぐらいで、グレード分けはありません。
品種

イタリアンライグラス
南ヨーロッパ~西南アジア原産のイネ科の多年草(アニュアル)
ペレニアルライグラス
南ヨーロッパ~西南アジア原産のイネ科の多年草(ペレニアル) ※乾草にした場合、両者の区別はつきにくい。

その他

年間15~20万トン程度輸入されており、すべて米国からの輸入です。梱包状態はダブル ベールでほとんど流通しており、ハーフベールも若干流通しています。若干ではありますがライグラスヘイも輸入されています。

成分値(%)

水分 粗蛋白質 粗脂肪 可溶無窒素物 粗繊維 粗灰分 ADF NDF TDN
14.2 9.7 2.3 37.0 28.5 8.3 33.6 55.1 53.4

日本標準飼料成分表より抜粋

用語解説

粗蛋白質
飼料6成分の1つで、窒素含量に6.25倍したもの。アマイドその他蛋白質以外の窒素化合物も含まれる。

粗繊維
飼料6成分の1つで1.25%の硫酸と1.25%の水酸化ナトリウムに不溶のもの。

可溶性無窒素物
飼料6成分の1つで弱酸、弱アルカリに可溶な成分のうち、 窒素化合物を除いたもの。

ADF (酸性デタージェント繊維) 
細胞壁物質のうちヘミセルロースを除いた部分。すなわちセルロースとリグニンに該当する。

粗脂肪
飼料6成分の1つで、エーテルで抽出されるもの。真正脂肪以外ワックス、高級脂肪酸、色素などが含まれる。

粗灰分
飼料6成分の1つ。飼料を燃焼させて残った灰分でこの中には少量の炭素や土砂などに由来する灰分も含まれる。

TDN (可消化養分総量)
飼料のエネルギー含量を示す1単位。

NDF (中性デタージェント繊維)
NDFは、ヘミセルロース、セルロース、リグニンおよび熱変性蛋白質よりなる。

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