カナダチモシー
ヨーロッパ原産のイネ科の多年草で重要な牧草の一つに上げられている。 チモシーは米国が有名ですが、最近ではカナチモも価格面や品質面から見直されてきています。草丈は0.5~1.5mほどで 国内でも牧場周辺等で帰化しており、時折見られる所もあります。レギュラーグレードになると茎の部分が多く、アルアルファーやオーチャードなどの他の牧草の混入も見られ、また茶っ葉や下草の混入があります。元来、米国産チモシーは競争馬用として輸入されていましたが、カナダ・チモシーも最近では価格面や栄養価の面から乳牛用としての需要も増え、一部では肉牛用にも用いられています。品質面では茎が太く穂が長く色の良好な物が好まれます。
産地 | カナダ南部(エドモントン・オールズ・クレモナ・レスブリッジ・マニトバ・ピースリバー) |
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播種 | 3月~4月 畑は4~5年毎に更新。 |
刈取り | 7月~9月 |
出荷 | (1番刈り)8月から (2番刈り)9月から ※2番刈りはほとんど収穫されません。 |
荷姿 | 30~40kg/ミニベールシングルコンプレス 30~40kg/ミニベールダブルコンプレス 20~25kg/ベール(通称すしロール)※カットしたチモシーをベールにした物です |
グレード | サプライヤーによって異なりますがスーパープレミアム(SP)・プレミアム(P)・ロープレミア ム(LP)・NO1A・NO1・NO1B・ローグレードなどの区別が有ります。 また、デジタル写真とパソコンによる、緑色の度数を解析して、Supreme、Premium、 Choice、Standard、Utility・#2にグレード区分している業者もある。 |
品種 | CLIMAX BOTTANIA ALMA DRUMMOND PROMESSE RICHMOND |
その他 | 最近スーダンやオーツ・ヘイに加わってカナダ産チモシーも注目されてきている。 |
成分値(%)
水分 | 粗蛋白質 | 粗脂肪 | 可溶無窒素物 | 粗繊維 | 粗灰分 | ADF | NDF | TDN |
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14.1 | 8.7 | 2.4 | 39.4 | 28.9 | 6.5 | 34.1 | 55.7 | 53.8 |
日本標準飼料成分表より抜粋
用語解説
粗蛋白質
飼料6成分の1つで、窒素含量に6.25倍したもの。アマイドその他蛋白質以外の窒素化合物も含まれる。
粗繊維
飼料6成分の1つで1.25%の硫酸と1.25%の水酸化ナトリウムに不溶のもの。
可溶性無窒素物
飼料6成分の1つで弱酸、弱アルカリに可溶な成分のうち、 窒素化合物を除いたもの。
ADF (酸性デタージェント繊維)
細胞壁物質のうちヘミセルロースを除いた部分。すなわちセルロースとリグニンに該当する。
粗脂肪
飼料6成分の1つで、エーテルで抽出されるもの。真正脂肪以外ワックス、高級脂肪酸、色素などが含まれる。
粗灰分
飼料6成分の1つ。飼料を燃焼させて残った灰分でこの中には少量の炭素や土砂などに由来する灰分も含まれる。
TDN (可消化養分総量)
飼料のエネルギー含量を示す1単位。
NDF (中性デタージェント繊維)
NDFは、ヘミセルロース、セルロース、リグニンおよび熱変性蛋白質よりなる。
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